Bangkok Metropolitan AdministrationのDepartment of Drainage and Sewerageの担当者にヒアリング・下水処理場視察
- 調査員
- 本多、渡部、飛野、カセ大学学生、Jatuwat
バンコク都庁(Bangkok Metropolitan Administration: BMA)を訪問し、担当者に洪水時の状況や対応についてヒアリングを行いました。
また、バンコク都内の下水処理場(Rattanakosin Water Environment Control Plant)を訪れ、状況を視察するとともに、担当者にヒアリングを行いました。
<バンコク都庁でのヒアリング>
今回の洪水の要因として、タイ北部での大雨のためチャオプラヤ川の流量が排水能力を超えたこと、および上流で起こった洪水が南下してバンコクに侵入したことを挙げていた。洪水に備えてバンコク内には排水ポンプが設置されているものの、これらのポンプはチャオプラヤ川からの氾濫を想定したものであり、上流で氾濫した水がバンコクに侵入することは想定されていなかったため、洪水被害が拡大したとのことであった。また住民側では、洪水期間中はいつ水が引くのか、洪水終息後は発生したごみおよび浸水した家屋内に発生したカビへの対処が主な関心事・問題となっていた。今後の対策としては、バンコク内の運河の排水能力を高めることが案として考えられるが、大きな予算と時間を要するため難しいとのことであった。また、来年同規模の洪水が発生する場合を想定すると、早期的な対応策をこれから考えねばならないとのことであった。
<下水処理場視察>
いくつかの小さな下水処理場は洪水の影響により運転が停止したところもあるが、本下水処理場は洪水期間中も運転を続けていた。しかし、洪水の影響により余剰汚泥の処理がままならなくなったため、処理量を通常の半分に抑えて運転を行い、曝気槽内の滞留時間を長くすることで余剰汚泥発生量を抑えて対応したとのことであった。
BMAでのヒアリング
ヒアリングの集合写真
下水処理場の視察